「思考の道具箱」は雑多な知識よりも、お金よりも、コネよりも、人生にとって大切なものである。

1.考えるより行動をしよう。 思考の飽和点に達する前に始める

文章を書くための最大の秘訣は、何を書くかというアイデアは、書いているときにではなく、書いている最中に浮かぶということ。ある製品が市場に受け入れられるかどうか、企業家にわかるのは、市場調査ではなく、製品を作って市場に出してみてからだ。セールスマンが完璧なセールストークができるようになるには、セールスの研究ではなく、話術を磨き上げ、数え切れないほど断られた経験があってこそ。子育ても、音楽家も行動してから上手になる。先行きを予測できる人はいない、最高の教育を受けている人でも、先が読めるのは特定方向の数メートル先まで、境界線の先を見たければその場に留まるのではなく前進するのみ。長く思い悩んでも一ミリも進まない。考えるだけの方が楽、行動する方が難しい。望んでいるものが手に入らない場合に得られるのは経験。何を描きたいかは、描き始めないとわからない。ーパブロピカソ。人生において自分が何を求めているのかを知るには、何かを初めて見るのが一番。心理学には「自己内観における錯覚」という言葉がある、これは自分の思考を顧みるだけで、自分は実は何に向いているのかや、何にもっと幸せを感じるのか、また自分の目標や人生の意義までも徹底的に究明できるという「思い込み」を表す言葉。自分の思考を探ってみても最後にたどり着くのはおそらく、気分の波と、とりとめのない感情と、曖昧な思考だらけの混沌とした泥沼。だからあなたが次に重要な決断を迫られた時は、そのことについて入念に検討してみても、考えるのは「思考の飽和点」までにしておこう。

2.なんでも柔軟に修正 完璧な条件設定が存在しないわけ。

飛行機が「予定ルート」を飛んでいる割合とは・・・90%、80%、70%?正解はなんと「ゼロパーセント」最初の条件設定ばかりを重視し、修正の意義を軽るんじすぎている。重要なのは「スタート」ではなく「修正技術」 メンテナンスが必要。米軍の司令官ドワイト・アイゼンハワーは「計画に価値はない。計画し続けることに意味があるのだ」と言った。
 
3.大事な決断をする時は、十分な選択技を検討する。最初に全体図を把握する

確率と統計「秘書問題」(結婚問題)100人の女性から応募があった。面接が終わるごとに、あなたはその応募者を採用するかを決めなければならない。翌日まで考えたり、全員の面接が終わるまで決断を先延ばしにしてはいけない。そうだとしたら、どのように採用不採用と決めたら良いのか。その答えは1つしかない。100人の応募者の最初の37人は面接はしても不採用とし、その37人の中で最も優秀な女性のレベルを把握する。その後も面接を続け、それまでの37人のうち最も優秀だった人のレベルを上回った最初の応募者を採用する。この方法をとれば、優秀な秘書を採用できる確率は高くなる。この37は学定数e(=2.718)で割って求めた数。 応募者が50人の場合は50÷e2.718=18人を不採用にし、その18人のうち最も優秀だった人を上回った最初の応募者を採用する。ウォーレンバフェットも「明らかに間違うよりは、概ね正しい方がいい」という。 この確率と統計は、重要なことを決めるときに「どのぐらい色々なことを試してから、最終決定を下すべきか」の指針を示してくれる。興味があるないに関わらず、出来るだけたくさんのものを試してから最終的な判断を下す。私たちが「早い段階」で決断を下してしまう理由は、手間がかかるから、さらに新しいことに挑戦するのは面倒。だが、サンプル数が少ないと最適なものを見つけ出せない。世界は私たちが思うよりずっと広く、ずっと多彩、色々なものを含んでいる。若いうちは出来るだけたくさんのサンプルを試した方が良い。先ずはお金を稼ぐよりもキャリアを試すより、人生の全体図を把握することが大事。

4.支払いを先にしよう。心が穏やかでいられるように、わざと自分を錯覚させる

盗まれても、寄付したと思えば心を乱すことはない。物事の支払いを先に済ませることにより、ストレスを節約する。起きた出来事の「解釈」は変えることができる。アメリカの心理学者でノーベル経済学賞を受賞したダニエルカーネマンの「ピークエンドの法則」は私たちが旅行をしたときに記憶に残るのはは、その旅の「ピーク」と「終わり」だけ、残りは忘れてしまうという法則。旅の最後が尊大なホテルの請求書で締めくくられ、その上請求額が法外な金額だったとしたら、その旅行に良い思い出は残らない。心理学には支払いを先に済ませて後から消費を行う「プレコミットメント」手法がある。出資の痛手を少しでも減らすためのメンタルアカウンティングの一種。

5.簡単に頼み事に応じるのはやめよう。小さな親切に潜む大きな罠。

人の頼みを断れない「好かれたい病」の正体。「ゲーム理論」囚人のジレンマモデルで勝利したのは「互恵的利他主義」しっぺ返し戦略 お互いに助け合うことにより自分が生き残ることにより、チンパンジーや人間は遺伝子を残してきた。だが、互恵利他的主義には二つの危険がある、一つ目は誰かから「好意」を受けると、あなたにはその人にお返しをする義務があるように感じて、その人の頼みを断れなくなること。結果的に、その人の頼みを断れなくなる。二つ目の危険は、しっぺ返し戦略は、信頼に基づく協調であり、自ら進んで相手の頼みを引き受ける。相手が並べ立てたもっともらしい理由を自分の頭の中で繰り返す。だがその時、頼み事の実現に必要な時間のことは全く考えない。無意識のうちに「時間」より「理由」を優先させてしまっている。いくらでも考え出せる理由とは違って、時間には限りがあるというのに。
チャーリーマンガーの「5秒決断ルール」「素晴らしい何かが見つかる機会は、そうあるものではない。90%を断ったとしても、チャンスを逃したことになんてまずならない」頼み事をされた時は、その無理な要求を検討する時間は、きっかり5秒、殆どの場合、答えはNO。頼み事を断られたからと言って、人でなしと決めつける人は滅多にいない、相手は帰ってあなたの毅然とした姿勢に尊敬の念を抱く。
古代ローマの哲学者セネカは2000年前に「あなたに何かを頼もうとするものは、あなたから時間や自由を奪おうとしているようなものだ。」だからあなたも5秒ルールを身につけたほうが良い。

6.戦略的に頑固になろう。宣誓することの強さを知る。

「選択技は一つだけ」という状況を自ら作る。
状況に合わせて柔軟に対応することはどうして不利なのか。重要な事柄に対して「柔軟性」は有利ではなく不利に働く。徹底的に頑固な姿勢を貫き、柔軟な姿勢では達成できなかった、長期的な目標に達成している。理由は二つ。一つ目は状況に応じて何度も決断を繰り返すと、判断力が鈍り「決断疲れ」を起こす。決断に疲れた脳は、最も安易な選択技を選ぶようになる。宣誓を立てると、メリット、デメリットを天秤にかけて決断する必要がなくなる。それ以上に思考のエネルギーを使わなくて済む。スティーブジョブが毎日同じ服を着るように。二つ目は、「評価が確率」される。自分のスタンスを知ってもらうことで、自分をゆるぎない存在に見せられる。
「ああいう人だから」とわからせたほうが勝ち
ウォーレンバフェットは「事後交渉は受け付けない主義」である。バフェットに会社を売却したければチャンスは1度。売主は、一度しか、売却価格を提示できない。一度拒まれたら終わり。バフェットは主義を曲げない評価を築き上げ、それにより最初から最高の条件を提示され、互いが折り合えるポイントを探し時間を無駄にすることがなくなった。
 
柔軟性を褒め称えるのはやめよう。柔軟一辺倒では不満が募り、疲れ、気づかないうちに目標から遠さ買ってしまう。誓約を100%まっっとうするのは99%だけを実行するより、実は優しい。

7.好ましくない現実こそ受け入れよう。 失敗から学習する。

失敗の原因を突き止めるたび、人生は上向く 
問題を処理せずにその問題が解決不能になるまで放っておくような人間は、大きな問題を抱えて当然、大間抜けである。問題は手に負えなくなるまで放置すべきではない。ーチャーリーマンガー
あなたが現実を呑み込まなければ、現実の方があなたを飲み込んでしまう。ーアレックス・ヘイリー 

8.必要なテクノロジー以外は持たない。

車の「反生産性」 ー車の年間走行距離を年間に走行すると思われる時間で割る、ランドローバーのディスカバリーはおよそ時速60キロ。その車の反生産性は、車の購入費を稼ぐための労働時間+保険や維持費+ガソリン代+反罰金を払うための労働時間+渋滞時間の合計+走行時間を年間走行距離に加える。平均速度は「たったの6KM」歩く速度と変わらない。
メールの反生産性 ーコンピューター代を稼ぐ労働時間+パソコンメンテ時間=メール1通は「1ドル」で手紙と変わらない。
 
反生産性の視点で生活を検討し直す。

テクノロジーは登場した時は素晴らしく、便利に見えるが、人生の質という観点からは反生産的に作用することが多い。良い人生の基本ルールは、本当は必要ないものを排除すること。 

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