まとめ
2008年経済危機から持ち直したかに見えた2019年の世界経済は、低金利から抜け出せず借金漬け、その借金を返済する前にコロナ到来で更に借金上積。2020年以降は借金返済額が大きすぎるので、政府がいくら国債発行しても追いつかず一先ずデフレとなり、次にインフレ、そしてスタグフレーション。
私の予想、株価は各国の財政出動でバブル、その後は二番底、資産インフレ。これは全て政府の救済措置次第。国債発行してどこにお金を入れるか、どの規模で継続されるか次第であり。資本主義経済が崩壊した今、株価は各国政府次第となり予測は難しい・・・。

デフレの理由、石油価格下落で物価上昇に下方圧力。
企業が2019年までにリースした機械等が需要激減でフル活用されず生産性下落でコスト上昇、企業収益圧迫し借入が必要になり高金利社債発行(フォード社債は11%)、需要が増えぬ中、人手もいらなくなり首切り失業が続く、更に銀行は企業の倒産リスクを考え高金利貸付。企業経営を圧迫。
コロナ緊急措置として政府がばら撒いたお金の回収をするために、増税が始まる。増税が企業の利益や個人の手取り減の要因となり、消費意欲下落、貯蓄が増える。

失業率は今後更に上昇の可能性。これはコロナが原因と言うより、2019年までの借金による設備投資や無謀な事業拡大等の債務超過が原因。失業者が増える=需要減少または停滞=景気の悪循環

失業が増えると、ローンが支払えなくなり不動産価格下落。商業用店舗もオンラインにやられ撤退が相次ぎ価格低下。リモートワークによってオフィス需要も下落し価格下落。
銀行は金利低下で利益低下、貸しても儲からず、更に倒産企業の尻ぬぐいで利益率圧迫。
よっていくら政府が国債を発行しても、失業率が上昇し、金利が下落する限りインフレ圧力よりデフレ圧力が強くなる。

また失業率が止まった後、企業財政健全化、不採算部門の処理、収益が薄く借金漬けだった企業の倒産や撤退が収束する場合、政府介入による救済措置(航空、金融、自動車)資本主義経済に反した禁じ手の後遺症としてインフレが起こる可能性大、その場合、経済成長を伴わないので給与上昇せず、物価が上がるインフレと給与が下がり、需要が減る悪循環、スタグフレーションが起きる可能性が高い。

インフレが起きる理由は、需要が減少した中で生産性が下落するのでコストが高くなるから。
例えば今日のニュース
〇外食が減り、フライドポテトが19ミリオンパウンド破棄されることになった。ポテト農家は今年の作付け面積を15%減らすことにした。生産が制御されるということは、無駄が多くなるということ、つまりその無駄が価格に転嫁され、値上がりすると言う事。
(100作る機械のリース料と10作る機械のリース料は同じだが、売れる商品の数が低下するのでコスト回収の為価格転嫁。)
〇牛肉、豚肉、鶏肉生産業者はコロナ感染で4割の工場閉鎖、つまり供給が減少し需要が増え、需要と供給のバランスが崩れ、価格が上昇する。漁業者はコロナの影響で、感染を防ぐ為の予防策を講じねばならず、それが今までかからなかったコストとなって価格に跳ね返り、価格が上昇する。

さらにインフレになる理由
〇国債発行。国債を発行し続けると日本の信用度が下落することにより、円の価値が下がる。円が下がると、輸入物の値段が上昇。例えば家畜の餌はほぼアメリカやカナダから輸入しているが、その値段が上昇すると、肉の値段が上昇する。農業で使う、作物の種や肥料なども同じ。自動車生産用の材料も100%輸入している日本にとって、材料の輸入価格が上昇することにより価格上昇。石油も輸入しているので価格上昇、宅配便やの輸送コストが上昇、製造業も石油で機械を動かすので、コスト上昇し物価が上がりインフレとなる。


デフレの理由は、需要が減少した中で去年生産した大量の商品を売らなければならず、安売りがはじまるから。例えば今日のニュース
〇アパレルで早くも半袖の安売り。在庫を抱えるぐらいなら早めの処分。通常なら夏の終わりにバーゲンをするのに、今年は今から半額セール、利益は減少、価格も半額。
〇飲食、もともと多すぎる飲食業、失業者が増えることにより、客数つまり需要が減るのに、供給するレストラン数つまり供給が減らず、需要と供給のバランスが崩れて競争がはじまり価格下落。

スタグフレーションは景気後退の中でインフレーションが同時に進行すること。
失業率上昇、金利下落、不動産価格下落の中で、企業間の競争激化、企業の収益下落、給料下落、でも食料品の値上がりや、物の値段が上昇すること。

今後の日本に起こる可能性が一番高いシナリオがスタグフレーション。企業収益悪化で給与下落もしくは停滞、政府ばら撒きや救済措置に投下した税金回収の為の増税、国債発行により円の信用が下落し円安、物価高。需要減による供給減で価格上昇による物価高。


ささっと今後の経済予測解説しましたが、是非子供にわかるように教えてあげてください。