ローマ帝国滅亡にかかった時間は50年。
ローマ帝国は度重なる戦争によって国家財政が疲弊、流通していた金貨に銅を混ぜ偽金貨を増やした。
銅などの不純物で水増しすることにより金貨の流通を増やし、国家財政を支えたローマ帝国は財政出動を行った、公共事業を増やし、貧困に喘ぐ民に仕事を与えた。すると物価上昇、インフレが止まらなくなり、民は飢えやがてローマ帝国を滅亡に追いやった。金貨水増しから50-60年。
さらに歴史は繰り返される。
1971年ニクソンショック、ベトナム戦争により財政が立ち行かなくなったアメリカ、金に連動していたアメリカドル紙幣をやめ、金連動なしの偽紙幣を印刷し始めた。(1971年以前のアメリカドル紙幣には「この紙幣は金と交換できます」という文章が印刷されていた) 
2020年はアメリカが偽紙幣を印刷し始めてから50年ということになる。ローマ帝国が偽金貨を水増し、滅亡するまでにかかった50年と同じ状況である。
この50年、世界中の先進国はこぞって偽紙幣を印刷、今のところ先進国で目立ったインフレは起きていないものの、先進国から流れた偽紙幣はベネズエラ、アルゼンチン などでインフレを起こし限界点まで来ている。さらに北米でも株、不動産がスポンジの役割を果たしてきたが、スポンジには限界がある。トロントやバンクーバーに不動産は高止まりし、下落傾向。株価最高値の今、行き場のない紙切れが後進国からアメリカやカナダに逆流してきている。つまり、偽紙幣印刷の余波が先進国に逆流、これからインフレが起きる可能性が出てきた。
さて、どう身を守るか・・・。