健康とは、病気でないと言うことだけではなく、元々「健体康心」と言う四字熟語の略である。
つまり体が健(すこ)やかであり、心が康(やす)らかであること。
Well being 体だけではなく心のバランスが必要。

WHO世界保健機構による「健康」とは7つの条件を満たしたもの。

1、何を食べても美味しい。
2、よく眠れる。
3、直ぐに疲れを覚えないこと。
4、快い便通があること。
5、風邪気味ではないこと。
6、体重が変わらないこと。
7、毎日が楽しく明るいこと。

心と体は、お互いに影響する。心理的ストレスが慢性的に続けば、高血圧や心疾患など体に弊害が生じる。更に、心理的なストレス(怒り、嫉妬、不安、恨み、緊張、寒冷、感染、苦痛、災害、ネガティブな思い)は免疫を低下させ 風邪ウィルスにかかりやすくなる。病は気からと言う昔からの言い伝えは、科学的にも証明されてきている。

ストレスはカナダの 生理学者ハンス・セリエ博士により初めて称された。免疫力とは体内に入った細菌やウィルスや潰瘍などを排除する力であり、免疫システムを担っているのは免疫細胞である白血球。
白血球は主にリンパ球、顆粒球、マクロファージの三種の免疫細胞が存在し、リンパ球は免疫担当細胞であるナチュラルキラー細胞にも関係している。さらに免疫システムも自律神経支配を受けており、活発な状態では交感神経が優位になり顆粒球の比率が上昇、穏やかな状態では副交感神経が優位となりリンパ球の比率が上昇。つまり、ストレスが過度になれば自律神経のバランスが崩れ自律神経失調症や心身症、神経症といった心理的・身体的症状があらわれるようになる。

「テストの前になると必ず風邪をひく」「寝不足が続いたら風邪をひいた」 「嫌なことが続くと頭痛が起こる」などは心理的ストレスから起こる身体の症状。 脳が持続的な強いストレスを受けると、脳からストレスに反応してステロイドホルモンや神経伝達物質が分泌され、白血球中のリンパ球や細胞の働きを低下させ、ウィルスに負けてしまいそのような身体の症状が起きます。

では免疫力を上げるためにはどうしたらよいか。まずは、バランスの良い食事、充分な睡眠、軽い運動(運動により脳からハッピーホルモンであるセロトニン)が良いとされています。

 また笑顔をこころがける事も免疫力アップにつながる。笑うと免疫細胞である50億個のナチュラルキラー細胞が活性化される。作り笑いでも免疫力が上がることが科学的に証明されているので、悲しい時、困った時でも笑顔を作ってみるのも良い。

病は気から、健体康心 体が健(すこ)やかであり、心が康(やす)らかであること。医食同源、健康オタク徳川家康に学ぶ生活術。成功の秘訣は長生き、人質と言う誰よりも不利な状況から少しづつ体制を立て直し、やがては天下をとった家康の成功の秘訣は健康だったのかも知れません。