4年ぶりに白洲次郎を見ることに。

いつの世も教育は家庭に始まる。
前回のブログ「渋沢栄一」の人生と業績が、つまるところ父親の勤勉さと起業家精神、母親の高い倫理観と慈愛の心に集約されると同じように、白洲次郎の父母も次郎に多大な影響を与えている。傲慢で自分勝手な父親ではあったようだが、起業家精神、あの時代に次郎の英国留学を促す等、先見の明があったのだろう。そしてケンブリッジでの否定し再考する学問の教え。白洲次郎、渋沢栄一共に日本近代化の礎となった留学組の父母の教育も興味深い。

白洲次郎父
○どうせ人間はいつかは死ぬ、人間死んだら腐るだけや、思いっきり好きなことせんとしょうもないからなー
○俺はお前の傲慢さが嫌いじゃない、英国へ行け。お前の好きな英語がたくさん話せるぞ。

白洲次郎母 
○「あんたの看病日誌や、あんたは小さい頃ほんまに体が弱くてなーお医者さんが見放したこともあるんよー私はしょっちゅうここに来て、イエスさんにお願いした。何度も何度も死にかけて、それでも今こんなに元気に生きてる言うことは、神様がこの世界にあんたが必要やと思うたからや、あんたにしかで出来ん事が必ずある、負けたらあかんよ」


○ 白洲次郎は父に英国へ行けと言われ、英国へケンブリッジへ17で留学する。そこで教授に言われたこと。

教授「君たちが先週提出した論文について話したい。白洲君から始めよう、君の自己評価はどうかね?」
白洲「自信はあります。少なくても間違っていない。」
教授「白洲くん君の幻想をくじくわけではないが・・・私の意見では君の論文は評価するに値しない。私のアテンションや思慮するに値しない。文章やファンダメンタルは間違ってはいないが、私が教えたことを繰り返しているだけだ、他人の考えを鵜呑みにしてはいけない、まず否定する、そして再考することだ。私が求めるのは模範的な正解ではない、君たちのちっぽけな頭で考えぬいたことだ。それが学問というものだ。」
白洲「教授、僕はその言葉を誰かから聞きたかったのです。 」
教授「この授業が無駄にならなくて何よりだ」

白洲次郎のNHKのドラマが嘘ばかりだとあちこちで指摘されているが、確かにケンブリッジへ留学というより聴講生留学、ユダヤ商人のバックアップでどうこう・・まぁ今となっては何が本当かはわからないが素晴らしい思想に代わりははないわけで、こうありたいものです。

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2015年04月14日のブログより

 
白洲次郎 ノブレスオブリージュ noblesse oblige
 
「ノブレスオブリージュ noblesse oblige」“高貴なる者に課せられた義務” 

「持つ者は持たざる者に分け与える義務がある」

“正しい” という字は、 “一つのところに止まる” と書く。

人間死んだら腐るだけや、好きなようにせい!

他人の考えを鵜呑みにしてはならない。 まず否定する。そして再考することだ。

敵を作らん仕事は仕事ではない。

持てる者は、持たざる者へ与える義務がある。

高貴なる義務(ノブレス・オブリージュ)を背負っている。

俺はまだ自分の為すべき事を何もできていない。

いつか為すべき事を為す。

自由は人間の尊厳である。自由にはその分、責任が伴う。

誰が何と言おうと、僕の信念は変わりません。

戦争に負けて外交に勝った歴史がある。

我々の見据える着地点は一つ。 誇りある日本の再生。

従順ならざる唯一の日本人。

国を建て直すのに必要なのは、食い物、金、そして、プリンシプルだ。

あなたのプリンシプルは、傲慢ということですか?

“自分の原則” Principle